そんなことになどならない、圧力はギリギリまでかけないと効き目がないからと、そういっている識者の方々もいる。が、ギリギリのところからちょっとはみ出たら、それが大惨事になる恐れはないのか?
アメリカファースト、差別主義ともいわれているトランプ大統領が、黄色人種の小国の金正恩(キムジョンウン)氏に舐められつづけて、動かずにいられるだろうか?
そして、もしもが起こった場合、トランプ大統領にこの国も参戦せよといわれ、安倍首相はNOといえるのだろうか?
あたしはかなり危ういと思う。アメリカに「NO」というより、憲法の解釈をどうにか捻じ曲げ、国民を騙した方が簡単だということになりそうで。
安倍首相を応援しているメディアは、最悪の事態は考えていないの? 北朝鮮との間に有事が起こり、この国の国民が死んだ場合のことだ。その可能性は0%だと胸を張っていえる?
とうの昔からこの国は、北朝鮮のミサイルの射程に入っている。戦争とメディアの歴史を知らないわけじゃあるまいし、再びおなじことをしてしまったらという恐れはないのか?
識者の一部の人は、絶対に有事なんて起こらないという。トランプ大統領は、緊張を煽って、日本と韓国に武器を売りたいだけ、と。
この国は豊かで、金があり余っているというわけじゃない。それはそれで大問題だろ。終わりがない。幸せな結末が見えてこない。
※週刊朝日 2017年12月1日号