モーニング娘。のインディーズデビューシングル「愛の種」が発売されてからちょうど20年となる11月3日、再レコーディングされた「愛の種」(20th Anniversary Ver.)が配信された。
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レコーディングには、結成時の1期メンバー5人の中澤裕子、石黒彩、飯田圭織、安倍なつみ、福田明日香が全員参加。現在の「モーニング娘。'17」のメンバー14人とのコラボが実現した。
グループ結成当時は、バラエティ番組の企画でシングルを「手売りで5万枚売らないと解散」と、課せられたことでも話題となった。メンバー5人のひたむきな活動は多くのファンの心をつかみ、当時記録した1店舗1日あたりの売り上げ枚数記録は今も破られていないという。
毎年11月になるとこの曲を思い出すという飯田は、こうコメントする。
「20年が経ち、それぞれが大人になってまた違う表現で歌った『愛の種』をお届けできる」
結婚や出産などを経て、芸能活動から遠ざかっていたメンバーもいた。中澤は福岡在住で、集まるだけでも簡単ではない。所属事務所のスタッフによると、特に大変だったのは、5人の日程をそろえることだった。
「1期のメンバーは5人全員が母親で、特に飯田はレコーディングやMV収録時は産後まだ1カ月。子育てとの両立に苦労しました」
『50代からのアイドル入門』の著者で、書評家の大森望氏は言う。
「何度かOGが参加する企画はあったが、今回は初期メンバー5人がそろっている。18年間、かつての仲間と仕事をしていなかった福田も参加。歌声も見た目もここに合わせて仕上げてきたかのように感じたし、初期メンバーの存在感を再確認できた。誰もが知っているモーニング娘。という名前の大きさを、現役メンバーも改めて感じているのではないでしょうか。5人それぞれが過ごした20年を感じられた気がします」
久しぶりの共演に福田は、「不思議とあの当時のままの気分でまったく違和感ありませんでした」。
来年はハロー!プロジェクトも20周年。所属事務所では「様々な企画を考えています」という。配信も好調で、集結した1期メンバー5人の“評判”が上々なだけに、保田圭や後藤真希、辻希美ら2期生以降のメンバーや、他のハロプログループも巻き込んだ活動が期待できそうだ。(本誌 太田サトル)
※週刊朝日オンライン限定記事