いっそのこと「現金収集」と書いてみようか。でも古銭とかもらっても嬉しくないし。どうせ本気にしてくれないでしょう。遠慮しないで、皆さんお金くれてもいーんですよ!

「洗濯」とも書いてみました。洗濯機を回し、洗濯物を干すところまでは私の仕事。時間があればほぼほぼ毎日やっています。まぁ趣味というより、やむを得ずやってるのですが。

「散歩」とも書きました。落語覚えるには歩きながらが一番いいのです。これも切羽つまって覚えなきゃいけないときに、やむを得ず歩いてるのです。

「喫茶店めぐり」もこの原稿書くために仕方なくやってるかんじです。気が小さいので1カ所にずーっといられず、やむを得ずめぐってる。

「何か、やむを得なくない、やっても、やらなくても、まーるで問題ない吹けば飛ぶよな『趣味』はないものかー?」と考えたのですが……ありました。やっぱり仕事にする前の落語がそんなかんじでした。仕事にするんじゃなかったな。プロフィールに書けないし。いや、もういっそのこと書いちゃえばいいのか。『趣味 趣味っぽい落語』ではどうでしょう。『職業 趣味の延長の落語家』でいいか。あー、気が楽になった。

週刊朝日 2017年11月3日号

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