妻:とにかく親に口を出されるのがめんどくさくて、その電話で結婚の日取りも決めたんです。

――14年8月に二人は婚姻届を出し、妻の実家で式を挙げた。その後の結婚パーティーでは、サブカル界の友人たちが結集した。

妻:11月に結婚パーティーもすることになって、つるちゃんに仕切ってもらったんです。

夫:ああいう準備って大変なんですね……。お互いの友人は、また見事にサブカルの人ばかりで。

妻:阿佐ケ谷ロフトAの盛大バージョン。

夫:こうなると寒いことはできないから、そのプレッシャーがあって大変でした。

妻:私たちが、ファーストバイトして、二人の映像流しても、何にも面白くないじゃないですか。出席してくれた人には会費の分だけ楽しんでもらわないと。

夫:それはお互いの共通認識としてありましたね。

妻:私は「あやまんJAPAN」を呼んで、アイドルユニット「ベッド・イン」と一緒にバブル時代風メイクとコスプレをしてもらいました。

夫:僕は、余興として「DDTプロレスリング」を呼んで、結婚式プロレスをしてもらいました。引き出物は現金。

妻:それは、引き出物ではなく、ビンゴの賞品ね。

夫:そうだった。引き出物は宝くじでした。

妻:誰もが「もらってうれしいもの」を考えたら、結局は「お金」という答えに行きついたからね。ウェルカムボードは杉作J太郎さんが描いてくれたんです。

夫:ただ当日、杉作さんが電車の遅延で遅れ、開場の時にはボードがなかったんですけどね(笑)。

妻:というように、とにかく楽しかったんですよ。(聞き手・橋岡一夏)

「犬山紙子『つるちゃんは情緒担当』劔樹人との夫婦生活とは…」につづく

週刊朝日 2017年10月13日号 より抜粋