坊主頭で謝罪会見した中川氏も形勢不利(c)朝日新聞社
坊主頭で謝罪会見した中川氏も形勢不利(c)朝日新聞社
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注目選挙区予測 1/4(週刊朝日 2017年10月6日号より)
注目選挙区予測 1/4(週刊朝日 2017年10月6日号より)
注目選挙区予測 2/4(週刊朝日 2017年10月6日号より)
注目選挙区予測 2/4(週刊朝日 2017年10月6日号より)
注目選挙区予測 3/4(週刊朝日 2017年10月6日号より)
注目選挙区予測 3/4(週刊朝日 2017年10月6日号より)
注目選挙区予測 4/4(週刊朝日 2017年10月6日号より)
注目選挙区予測 4/4(週刊朝日 2017年10月6日号より)

 秘書への「このハゲー!」などの暴言や暴行疑惑が報じられ、自民党を離党した埼玉4区の豊田真由子氏を筆頭に「魔の2回生」の不祥事は立て続けに起こった。

【図】注目選挙区予測はこちら

 広島4区の中川俊直氏も「魔の2回生」組。病気療養中の妻を裏切っての不倫に加え、ストーカー疑惑という“ゲス”なスキャンダルの影響で離党に追い込まれ、無所属での出馬となる。自民党が後継の公認候補の擁立を模索中で、父の秀直元官房長官から受け継いだ地盤を失いかねない危機だ。

「前回はトリプルスコアの圧勝だったが、今回はスキャンダルであまりにもイメージが悪すぎる。地盤があると言っても父の秀直氏もそれほど選挙に強くなかったので、厳しい」(政治評論家・小林吉弥氏)

 加計学園問題での聞き取れないような「早口答弁」が印象的だった福岡10区の山本幸三前地方創生担当相。丁寧とは言い難かった国会対応のツケは、やはり選挙に跳ね返りそうだ。

「福岡10区は共産党が重点必勝区に挙げ、必勝態勢を敷いている。加計問題が直撃した山本氏は苦戦するでしょう」(同)

 自らの“しくじり”の報いを受けるのか。それとも、逆境を跳ね返すのか。目が離せない戦いが始まろうとしている。(本誌取材班=村上新太郎、亀井洋志、小泉耕平/西岡千史、横田 一)

週刊朝日 2017年10月6日号