「希望の党を出発させたい」
小池百合子東京都知事は25日に都庁で緊急会見を開き、新党「希望の党」を結成すると表明した。会見では細野豪志、若狭勝両衆院議員が進めてきた新党結成の動きを「リセットする」と述べ、自ら代表に就き、党運営に「直接絡んでいきたい」と宣言した。
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衆院選での他党との連携については「前原(誠司・民進党)代表とは日本新党以来の付き合いで、しっかりとコミュニケーションを取ることができる」と述べ、民進党と協力する可能性を示唆した。
政治アナリストの伊藤惇夫氏は言う。
「今回の選挙で最大の波乱要因は小池新党。小池百合子氏の動向次第で世論が逆方向に動く恐れもある」
かねて、「大義がわからない」と安倍政権の臨時国会での冒頭解散を批判していた小池都知事が、ついに腹を決めた。
実は、都政と国政への関与については、かねてより、「矛盾するとは考えていない」と言い切り、こう語っていた。
「知事で国政に関与しておられる例はほかにもある。どのようにすれば国、都民にとっていいのか、これから模索していきたい」
会見前、若狭氏は本誌の取材に対し、こう語っていた。
「小池知事が新党代表に就任するかは、自ら総合的に判断して決められることです。私は早い時期から10月22日に総選挙になると想定し、備えを進めていた。資質のある立候補者は現時点で50人以上、集まっているが、公示日までにどれだけ上乗せできるかが、勝負です。何の組織票も持たなかった小池さんが都知事選、都議選で圧勝したときのように、大きなうねりを起こしたい」
小池氏の側近が語る。
「やはりボスの小池さんが党首に就くしかない。東京で小池新党が大暴れして、自民党都連会長の下村博文、石原伸晃、萩生田光一の各氏の選挙区に刺客を送り込む。現状は自公優勢だが、番狂わせがあると見て、解散後は全力を挙げる」
これだけではない。小池新党は次の“隠し玉”を用意しているという。