「1カ月前から小池さんと小泉純一郎氏を共同代表にして、脱原発を旗印にした新党を立ち上げるべく水面下で動いていました。安倍政権は北朝鮮による原発テロの可能性もあるという小泉さんの忠告を無視して、いまだに原発輸出を政策の柱にし、原発ゼロとは逆の方向へ進んでいる。3年前の都知事選で『原発即ゼロ』を旗印に出馬した細川護煕元首相を支援し、安倍自民に敗れた小泉さんに、『そのリベンジを』と代表をお願いしたが、色よい返事はもらっていない。役職は難しくても、脱原発を訴える候補者の応援に来てくれれば、それだけでもありがたい」(小池氏側近)

 25日の会見でも、小池氏は「脱原発」を政策の一つに掲げると述べた。

 かねて小池氏との連携が有力視されていた河村たかし・名古屋市長も次期衆院選出馬を模索している。さらに小池氏のブレーン・小島敏郎氏が都顧問(築地移転問題担当)を辞職し、都民ファーストの会の政務調査会事務総長に就任。

「小島氏は河村さんと大村秀章・愛知県知事のブレーンでもある。若狭さんと新党立ち上げに奔走している民進党出身の細野豪志さんは、川勝平太・静岡県知事と昵懇の間柄。彼らを結びつけるキーワードこそ“脱原発”なのです」(同前)

 新党の受け皿になるとみられる若狭氏主宰の「輝照塾」の第1回講師に呼ばれた小池氏は、福島第一原発に視察に行った話に言及。第2回講師は川勝静岡県知事が呼ばれる予定だ。

「小池氏がやる気なら、河村氏自身も後継者のメドがつけば出馬の意向だ。河村氏の同志の大村知事も乗り出してくるはず。愛知県全区に候補者を立てる用意をしている。静岡県は細野さんが古巣の候補予定者たちを口説いている。東京と東海ブロックで盛り上げることができるはずだ」(河村氏が率いる減税日本の関係者)

 決戦を目前にして、機は熟してきたようだ。

「小池さんは都議選後は都ファ幹部にも、衆院選に向けて何の指示も出していなかった。しかし、安倍政権の一瞬の隙を突き、勝負に出るのではないか」(都政関係者)

 前出の伊藤氏は言う。

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