NHK朝ドラ「ひよっこ」で全国の老若男女の注目を集める中、シングル3枚を立て続けにリリース。10月には初の武道館公演も控える。お茶の間を賑わすロッカーの素顔に迫った。
――朝ドラで強烈な存在感を示していますね。
脚本家の岡田惠和さんに「ビートルズが好きな、ちょっと変わったおじさんの役をやってほしい」って言われたとき、おもしろそうだし、これならできるかもしんないなと思って。ビートルズが日本に及ぼした影響の全体像を描いてもらえるのはうれしいですね。
――撮影にあたって心がけたことは?
セリフを覚える、遅刻しないってくらい。NHKの朝ドラだからって特別なアプローチはしません。
――楽しんでいますか。
はい。僕が演じる宗男はビートルズが好きだけど、結局武道館公演を見る夢が叶わない。ほかの登場人物もそれぞれ夢を持っているけれど、必ずしもうまくいかない。でも、悲観だけでは終わらないんです。みんな違うかたちで、予期せぬ幸せが待っている。その描き方がうまいなあって。
――役づくりがうまくできている実感ありますか。
怒られるかもしれないですけど、まったくないですね(笑)。監督がOKしたとしても、今の演技でよかったのかなあって思ってばっかり。自分の中では正解かどうか分からないまま、撮影が進んでいく感じ。でも、音楽と違い、芝居では自分を監督に預けるわけですから。
――ミュージシャンが俳優に転じる例は少なくありません。ショーケン(萩原健一)も陣内孝則も……。峯田さんは今後、どうされるのですか。
音楽が自分のすべてです。でも、音楽活動を続けながらいいタイミングで役者の仕事が来るなら、積極的にやろうかなあと思っています。今年は結構忙しくやってるんですよ。それでもシングルを3枚も出せる。これまでの20年間で、シングルを3枚も出せた年はなかったですから。サボらないで忙しくしていた方が僕には合ってるのかなって(笑)。