1928年の「蒸気船ウィリー」から2016年の「モアナと伝説の海」までのディズニー・アニメーションの歴史をたどる「ディズニー・アート展 いのちを吹き込む魔法」が、9月24日まで日本科学未来館(東京都江東区)で開催されている。
約6500万点の中から厳選された約500点が展示され、その多くが日本初公開。ミッキーマウス幻のデビュー作となった「プレーン・クレイジー」の原画もあり、ディズニーファンだけでなく、映画好きも楽しめる貴重な展覧会だ。
今回はその中から、代表作の原画や展示室の様子、そして手に入れたいオリジナルグッズの一部を紹介する。
■ふしぎの国のアリス(1951)
アニメーターのメアリー・ブレアによるカラフルなコンセプト・アート。ルイス・キャロルの童話をもとにした長編映画は中期ディズニーの代表作になった
■バンビ(1942)
制作当初、動物の表情に納得できずにいたウォルトが、動物画家による作画の講習や、スタジオ内で鹿を飼うなど、リアルな動きを追求して生まれた作品
■蒸気船ウィリー(1928)
ミッキーマウスのデビュー作。世界初の短編トーキー・アニメーションとして公開。この作品でミッキーの声はウォルト自らが演じ、以後約20年間続いた
■リトル・マーメイド(1989)
ディズニーのトップアニメーター、グレン・キーンによるコンセプト・アート。デジタル技術を導入したディズニー新時代の幕開けとなった作品
■ピノキオ(1940)
ディズニー・アニメーションを支えた9人の名アニメーターの一人、フランク・トーマスによる原画。長編アニメーションの2作目の作品
≪スタジオを彷彿とさせるダイナミックな展示室≫
時代を追って原画やスケッチ、コンセプト・アートなどをはじめ、当時の革新的撮影技法や、先進的芸術表現などを紹介した展示もあり、ディズニー・アニメーションの魔法が明かされる。
ミッキーの姿がかたどられたゲートをくぐると原画展示会場というより、スタジオに入った気分に。ディズニーの世界に飛び込もう。