
今年、主演2本を含む8本の映画に出演する。高杉真宙さんは今もっとも注目を集める若手俳優の一人だ。
小6のとき、地元の花火大会で女の子に間違えられてスカウトされた。芸能界にはまるで興味がなかったが、軽い気持ちで出演した舞台で思いがけない達成感を得る。俳優として生きていく決心をしたのは高校生のとき。ドラマ「35歳の高校生」で同世代の俳優たちの演技を目の当たりにし、「もっと頑張らなくては」と刺激を受けた。
「役柄は作品ごとに違うし、悩んでばっかりです。でも悩むのは当たり前。そこを乗り越えることで成長できると思っています」
少し前に映画「永遠の0」を見て、「俳優はいろんなことを人に伝えることができる職業なんだ」と改めて思った。
「僕も戦争や歴史を伝える作品に出てみたい。それに、一回、坊主頭にしてみたいんです。どうなるのかなと思って」
まだ20歳。画面では堂々としているが、インタビューではどこか初々しさが残る。スタッフ一人ひとりに丁寧に挨拶する姿が、印象的だった。
※週刊朝日 2017年6月9日号