金子:女性がキャリアを築く上で、「結婚や出産は障害」。そうした考えは根強いなと、宮崎の件を通じて思いました。支援者には、「妊娠するタイミングもわからなかったのか、お前」と言われ、同僚にも「政治に女・子どもを持ち込むな」と言われ、これはすごいなと。

野田:あるよね。相手は、こちらを観察していて、弱り目のときに毒を吐く。

金子:妊娠中、切迫流産の危険があるので絶対安静を言い渡され、どうにも動けない。地元に戻れず焦っていると、「国会議員はグリーン車に乗れるんだから戻ってこられるだろ」と言われました。

三原:今、まさにそれです。

野田:10月下旬に三原さんは、秘書の男性(28)と再々婚すると、ご自身でもブログで公表しているのに、何を言われたの?

三原:自分の未熟さもあるけれど、女性議員って難しいな、と。

野田:結婚しろってみんなに言ってる手前、ねえ。

三原:この冬に小池都知事の後任として「婚活・街コン推進議員連盟」の新会長に就任しているんです。

金子:そうですよね。

三原:芸能界も永田町も苦労の度合いはそう変わりませんが、芸能界は一匹オオカミでも生きていけるんです。でも政治の世界はいろんなしがらみがあります。ある程度、周りの意見を尊重する必要もあります。

金子:組織でがんじがらめになりますよね。

週刊朝日 2017年1月6-13日号より抜粋

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