2016年の永田町は、閣僚の金銭問題、“ゲス不倫”騒動、「保育園落ちた日本死ね」、小池百合子都知事・蓮舫民進党代表の誕生など激動の一年だった。女性活躍社会を公約に掲げる安倍政権だが、実は一番、自民党が時代遅れ。年の瀬に与野党の野田聖子議員、金子恵美議員、山尾志桜里議員、三原じゅん子議員がぶっちゃけ大放談した。
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野田:こうして、女性議員が並んでいるのを見ると感慨深いです。私が初当選した1993年当時は、女性議員がほとんどいなくて、ロールモデルは土井たか子先生。「女を捨てて取り組むのが政治」だと教わってきた。当時は、議員会館に女子トイレもまともになく、男子トイレをベニヤ板で仮設工事して、という感じ。
山尾:私は2011年、1期目で男児を出産しました。野田先生たちが苦労して整えてくれた環境を使わせてもらっている。
野田:橋本聖子さんが00年に現職国会議員として2人目のお子さんを出産されたことで、ひとつの壁を破ってくれた。
金子:国会議員の院規則改正ですね。
野田:そう。議員の休暇欄には病気、不幸はあるけど、出産がなかった。出産も入れようとなった。常識からかけ離れ、私たちはカビの生えたお城に飛び込んだようなもの。
山尾:10年には衆議院第二議員会館内に認証保育園ができましたね。
野田:橋本聖子さんや馳浩さんと一緒につくったの。当時は、「自分が子ども産んで預けるために、税金を使うのか」と言われた。(金子議員に)リアル育児をしている立場でどう?
金子:議員会館内のその保育園を、昨日やっと見学してきました。
山尾:いま定員いっぱいで入れないでしょ。
金子:年明けに電話をしてください、と言われて。