味の素「Cook Do」のCMで見事な食べっぷりを披露し、「回鍋肉の子」という異名までとった杉咲花さん。あれから約5年。着実にキャリアを重ね、NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」では三女・美子を好演。そして10月29日公開の映画「湯を沸かすほどの熱い愛」では、宮沢りえさんと母子を演じる。
「監督から『ちゃんと家族になってほしい』と言われ、りえさんと連絡先を交換した日に、『敬語をやめてもいいですか』とメールしました。返事がくるまで、本当にドキドキでした」
緊張して臨んだというが、大物俳優相手に堂々と演技合戦を繰り広げた。中学入学後、「俳優の仕事がしたい」と思い、憧れの先輩・志田未来さんのいる事務所に所属。志田さんとは朝ドラで共演も果たし、「ものすごく光栄でした」と笑顔を見せる。今年、高校を卒業し、俳優業に専念する。
「今はテストもないので楽になりました(笑)。憧れの監督さんがたくさんいるので、いろんな現場にゆっくりかかわっていきたい」
小柄なのに画面では大きく見える。大物の証だ。
※週刊朝日 2016年11月4日号