「小池さんの古参秘書らが都知事選後、去り、選挙を仕切れる事務方がいない。党本部が警戒しているのは、大阪維新の会。自民党府議団が分裂し、維新の会ができ、政界を引っ掻き回された。二の舞いは絶対、避けたい。実際、維新の松井一郎代表は小池氏に『維新の代表にならないか』と誘い水をかけているとか。内田氏と親交のある都議出身の下村氏が都連をうまくなだめ、小池氏を抱き込むのが戦略です」
だが、やられっ放しで終わらないのが、小池氏だ。
「女性で初めて自民党総裁選に出馬し総務会長も歴任した小池氏だけに、本部の思惑など百も承知。二階氏の威光を逆に利用し、ドンを抑えて都議会を掌握しようとするでしょう」(前出の自民党議員)
「劇場」の結末はいかに。(本誌・小泉耕平、上田耕司、村上新太郎、西岡千史)
※週刊朝日 2016年10月21日号