これからのKinKi Kidsとは?(※イメージ)
これからのKinKi Kidsとは?(※イメージ)
週刊朝日9月30日号 表紙のKinki Kidsさん
週刊朝日9月30日号 表紙のKinki Kidsさん

 1997年にデビューし、今年、20周年イヤーとなったKinKi Kids。今ではソロでの活躍も目立つ二人だが、7月にはシングル「薔薇と太陽」が、9月21日にはアルバム「N album」がリリースされる。堂本剛がこれまでの、そしてこれからのKinKi Kidsを語る。

──ここまで活動してこれた要因は?

剛:光一にももちろん感謝しているし、感謝してなかったらアホやけど、それ以上に応援してくれるファンの方、支えてくれたスタッフさん、関わってくれたすべての方に感謝している。そうしないと、20周年はうまく迎えられないと思っています。「僕ら二人が主役じゃなくてもいいのに」って思うくらい。

──個人でも活躍されていますが、KinKi Kidsとの違いは?

剛:どっちも音楽なので変わりないです。僕はただ音楽が好きなだけなので。自分では考えもつかないような曲を二人で歌う、自分が作った曲を一人で歌う。違いはこれだけで、スタッフもほぼ一緒。僕が見ている景色は、案外変わりません。

──ソロで培ったものをKinKi Kidsに持ち帰るとか?

剛:そんなことは一ミリも考えてないです。KinKiが先ですから。持ち帰れるようなものを一人でやっても仕方ない。個人では一人でしかできないことをやるべきだと思います。

──インタビューではよく「性格は正反対」とおっしゃっています。

剛:光一のことは理解できません。こう言うと、すぐ「仲が悪い」とか言われるんですが、そうじゃない。たとえば光一はF1が好きだけど、僕は興味がない。嘘ついてまで、「俺、F1好きなんです」って言う必要、ないじゃないですか。理解できない人と一緒に何かをするのは、成長だと思うんです。本当に、言葉では説明できない関係性というか、信頼関係というか……。

──やっぱりすごく、光一さんを信頼している?

剛:「信頼してます」って言わないと世間の人が安心しないのがめんどくさい(笑)。けんかもせずに今日まで来たというのはそういうことです。「光一くんに興味がありますか?」と聞かれたら、ないですよ。向こうだってないだろうし。でも、僕らが世間の目を気にして、「仲よしキャラ」を演じたら、嘘じゃないですか。そんな芝居をするなら、この二人である必要はない。異なる者同士を組ませることで、新しい何かを生み出そうとする。ジャニー(喜多川)さんは、クリエイターなんです。そもそも僕ら、名字一緒なんで。その時点でもう、気持ち悪いじゃないですか。男と女なら運命感じますけど(笑)。たまたま名字が一緒だった知らんかった奴と組んで、今日までやってきている。「なんでやねん」って思いながら、ずっと一緒にいる感じですね。長いコントやってるような。

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