<自分の言葉で伝えるべきことがあるようです>
8月31日、歌舞伎俳優・市川海老蔵が、乳がん闘病中の妻・小林麻央から何らかの発表があると、自身のブログで公表。
<まおのきもち、聞いた時、私としては青天の霹靂、目から鱗でしたが、それを願うのなら、と……>
この思わせぶりな書きぶりに、すわ転移、離婚!? 新たな治療法に挑戦──などなど、ちまたではさまざまな臆測が乱れ飛んだ。
明けて翌9月1日。
<今日から、ブログを書くことにしました。>
麻央はオフィシャルブログ「KOKORO.」を新たに開設、「子供たちにとって強い母でありたい」と、ブログを通して心境をつづっていくとした。
ある意味で肩すかし、「ドッキリ」にやられたようでもあった。前日の海老蔵プレゼンが世間の耳目を集めたのは間違いない。最初の投稿には内容に共感する「いいね!」が2日の17時時点で16万件を超える大反響だった。
麻央は翌2日もブログを更新し、抗がん剤治療によって髪が抜けるため、金髪のウィッグを試してみた写真を公開した。ピンクの病衣姿は多少やつれたように見えるが、今までにない茶目っ気をアピールした。
なぜブログを開設したのか。
「海老蔵さんは、マスコミの取材攻勢に『やめてください』とずっと言い続けてきました。麻央さん自身が発信することで、その動きをおさえる意味がまず考えられます」
芸能評論家の三杉武さんはそう言う。
「一部のメディアに語れば、ベッキーさんのように他を敵にまわす可能性もある。ブログの場合は、自分の側から公平に発信でき、内容も好きに書けますからね。自身のブログのアクセス数が非常に多く、ブログの影響力をよく知っている海老蔵さんらしいです」(三杉さん)
海老蔵が切った“見得(みえ)”に誰しもが緊張した。やはり役者だ。
※週刊朝日 2016年9月16日号