今風の優男(やさおとこ)あなどるなかれ。強さも実力も兼ね備え、W杯や4年後の東京五輪へと続く成長有望株ばかり。5日開幕のリオデジャネイロ五輪の本番で覚えておきたい、本誌認定のニッポンの顔を紹介していこう。
日本が誇る世界トップレベルのスポーツ選手で、忘れてならないのがテニス男子シングルスの錦織圭(26)。いまさら説明の必要はないだろうが、リオで3度目の五輪に挑む。日本が五輪で初めてメダルを獲得したのは1920年のアントワープ大会でのテニス競技だった。戦前の予想で錦織は、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)、アンディ・マリー(英)に続く3番手との見方が強いが、リオのサーフェスは最も得意とするハードコート。7月のウィンブルドンで途中棄権を強いられた左脇腹の回復具合も気になるが、状態次第ではメダル獲得の可能性は十分。米フォーブス誌の発表によれば、錦織は直近1年で、日本人スポーツ選手最高の36億円の年収があったというが、メダル獲得となれば“錦織株”がさらに上昇するのは間違いない。
レスリングでは唯一2度目の出場となるフリースタイル74キロ級の高谷惣亮(27)=ALSOK=に期待が集まる。