贈り物として、自分自身を“大人”として演出するものとして、知っておきたい“粋”な一品。今回は、十三や工房の「髪をいたわる薩摩のつげ櫛」を紹介する。
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「櫛になりたや薩摩の櫛に諸国娘の手に渡ろ」。江戸時代にこう歌われるほど、薩摩のつげ櫛は日本人の髪を支えてきた。
1880(明治13)年創業の「十三や工房」のつげ櫛は、鹿児島・指宿の黄楊(つげ)を10年以上寝かせて作られた品。プラスチック製の櫛やヘアブラシと比べると、髪にスッと歯が通り、梳(と)いたときに静電気が起きにくく、髪が絡まない。上質な椿油をじっくりと染みこませているので、髪に自然なつやが生まれる。
重さ16グラムの手のひらサイズで、ポーチやカバンからサッと取り出せる。大切な髪は、日本伝統の櫛でいたわりたい。
■本商品は朝日新聞社の通信販売「朝日新聞SHOP」でもご注文いただけます。
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※週刊朝日 2016年8月12日号