伏魔殿と言われる都議会の実態とは。猪瀬直樹氏が衝撃の実態を明かす──。
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都知事選では自民党都連が「公認・推薦候補以外を応援すると処分の対象になる」という文書を配布したことが発覚しました。
こうした異常なことが起きる背景には、都政の権力構造の問題があります。
都議会自民党では「都政のドン」と言われる内田茂都議が10年以上も都連幹事長を務め、誰も逆らえない状態になっています。石原伸晃都連会長は名目の会長に過ぎません。都議たちが動かないと選挙を戦えないため、国会議員も内田氏の意向を無視できないのです。あの石原慎太郎氏ですら、知事時代は内田氏にかなり気を使っていました。
私と舛添要一前知事は2代続けて自民党が推した知事だと思われていますが、これは間違いです。