プロゴルファーの丸山茂樹氏は、最近の子ども達が早い時期から安定したプレーが出来るようになった要因をこう分析する。
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いやあ、立派なもんだ。
3月の「第11回丸山茂樹ジュニアファンデーションゴルフ大会」で女子の中高生でトップになり、ツアーの「ヨネックスレディス」(6月3~5日、新潟・ヨネックスCC)のマンデートーナメント(主催者推薦選考会)に出た臼井麗香さん(茨城・日本ウェルネス高3年)が本戦出場を果たしました!
臼井さんは去年の10月にもマルジュニア優勝の資格で出て、ツアーのマンデーを通りました。あのときは残念ながら予選落ち。今回は締め切りの関係で結果はお伝えできませんけど、一つ階段を上ってくれたらと祈っています。
でも続けてマンデーを通っただけでも立派。「こうすれば、このぐらいのスコアでは回って来られる」という自分のプランをしっかり持ってるし、メンタル面も強いんだと思いますね。
いまの子たちは安定したプレーをできるようになる時期が、僕らのころに比べてグッと早くなってます。
一つの要因は道具の進化です。僕らが若いころクラブはパーシモンという柿の木で作ったヘッドと、スチールのシャフトを組み合わせたものでした。重くてね。いまや化石みたいなもんですよ。あれから20年ぐらいでクラブは格段の進化を遂げて、軽くて飛ぶようになりました。ボールもよくなりましたし。フォームづくりも、スコアメイクもしやすくなってます。
米女子ツアーは今シーズン14試合を終えた時点で、優勝者の平均年齢が20.29歳なんですって! 女子はもう、いかに早く咲くかという競争になってます。日本でも、女子は高校を卒業してプロへという流れになってますもんね。
一方で日本の男子は石川遼(24)の大活躍もあって、高校からプロへというケースが増えてきました。それでも大学を経てからというのが多数派ですよね。
僕は日体荏原高から日大へと進みましたけど、この7年間で団体戦を戦えたのが財産になってますね。高校の山下七郎監督(故人)も大学の竹田昭夫監督(故人)も自分を必要としてくれたわけだから、日本一になって恩返ししたいと思ってやってました。
団体戦の一体感というか、お互いに助け合ってというのが新鮮でね。好きだったなあ。だからいろんな優勝の中でも、2002年にメキシコで開かれた「EMCワールドカップ」で高校の先輩である伊澤利光さん(48)と組んで日本の45年ぶりの優勝を達成したのが、非常にうれしいんです。
※週刊朝日 2016年6月17日号
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