先の見えない余震が続く被災地周辺で、新たに地震保険に加入することは可能なのか。
大手損害保険会社には、熊本地震で被災した契約者から、保険金請求の相談が殺到。一方、これから新規加入したいという人からの問い合わせの電話は「日々かなり入っている」(損保ジャパン日本興亜ホールディングス)、「これからさらに増えていく」(三井住友海上火災保険)という。
問題は、損壊している家の持ち主が、これから来るかもしれない地震に備えて保険に入れるか。地震保険の補償は全損、半損、一部損の3パターンに分けられるが、
「全壊は財産価値をすでに失ってしまったということですので、建て直しをしないと保険としては成立しない。保険会社の言葉でいえば『被保険価値がない』ということになります」(大手損保)
全壊でなければ、少しは可能性があるということなのか。