「実は(勝頼の最期が描かれた)2回目だけ見ていないんです。やっぱりご先祖様が亡くなる場面は見たくなくて。でも周りの方々から『すごくよかった』という感想を聞き、そんなことなら見ればよかったかなと(笑)。それ以降はずっと見ていますよ」
今後、存在感が増すのは主君となる豊臣秀吉だろう。秀吉の正室ねねからの流れをくむ木下家19代当主の木下崇俊さんはこう期待を込める。
「毎週楽しく見ていますよ。秀吉の出番はまだなかなかないですけどね。秀吉のこれまでの描かれ方っていうのは、懐に入るのがうまいとか、金キラキンが好きとか、あとは、女ったらし(笑)。それが『真田丸』で覆るのか、斬新な秀吉が見られるのか。楽しみにしています」
今作の強烈キャラといえば徳川家康だが、徳川宗家18代当主恒孝さん、19代目となる家広さんは忙しく、ドラマを見られていないとのこと。眞田さんは最後にこう語った。
「歴史物としてだけではなく、より人間くさい、人間像、家族像が描かれていて、見逃せないです」
「真田丸」を待つは順風か荒波か。その航海やいかに。
なお、4月8日午後7時には週刊朝日ムック「武将の末裔 平成の陣」の出版記念イベントを開催。「真田丸」の山場となる「関ケ原の戦い」と「大坂の陣」をテーマに、徳川宗家18代当主・徳川恒孝さん、真田家14代当主・眞田幸俊さん、長宗我部家17代当主・長宗我部友親さん、石田三成15代目子孫、石田秀雄さんがトークバトルを繰り広げる。(取材班=鳴澤大、西岡千史、牧野めぐみ、松岡かすみ、秦正理/今西憲之)
※週刊朝日 2016年4月8日号