テレビはもちろん、ワハハ本舗の舞台でも活躍する久本雅美さん。作家・林真理子さんとの対談で、バラエティー番組出演のきっかけを語った。
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林:柴田理恵さんたちと一緒に、ワハハ本舗の設立メンバーになったんですよね。
久本:25歳のころですね。
林:主宰で演出の方、喰始(くいはじめ)さんというんですか。
久本:「たべはじめ」です。100人が100人間違えます。ややこしい名前なんです。
林:ごめんなさい。喰始さんとは、会ったときから笑いのセンスが一致していたんですか。
久本:喰さんは佐藤B作さんの「東京ヴォードヴィルショー」の文芸作家をしていたんです。笑いのためだったら何でもするという人で、笑いが中心の舞台なんです。シュールで、くだらなくて、お下劣で、過激で。私たちはそういう舞台をやりたかったので、劇団をつくるときに口説き落としました。
林:それから何年?
久本:32年。あっという間ですよ。
林:すごいですね。劇団って、途中で分裂したりってよく聞きますけど。