ネックは支持母体の連合が、労組に批判的な維新との合流に後ろ向きなこと。だが、連合の古賀伸明会長は民主議員との会食で「民主党の第1章は終了した。読者は第2章を読もうと思っても、中身は1章と同じ。これでは読まれない。内容をガラリと変えるべきだ」と説いている。条件次第では維新との新党もやむなし、との思いのようだ。

 高まる新党結成の可能性に、政治ジャーナリストの角谷浩一氏も「結成はある」と指摘する。

「10月下旬には橋下徹大阪市長が新党を発足させます。これに対抗する“目新しさ”も必要。来夏の参院選で結果を出せなければ、岡田代表は引きずり降ろされる。年内に新党をつくり、勝負をかけると見るのが普通ではないでしょうか」

 安倍政権の強行採決という“アシスト”で、原理主義者が動く日は近い。

(本誌・小泉耕平、平井啓子、一原知之、牧野めぐみ、古田真梨子、永野原梨香)

週刊朝日 2015年9月25日号

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