ダースレイダー:好感度が上がると思ったんでしょうね。
プチ鹿島:そこで僕らは「本当に観ているんだろうか?」と候補者たちに聞きに行ったんです。そしたら、人によっては全然観てないし、とんちんかんなことを言う。え?そういう人って他の政策でも同じなんじゃない?ウケそうなこと適当に言ってんじゃないか?って、有権者として思うじゃないですか。
ダースレイダー:「みんながそう言うと思ったから」っていうなら、「あ~周りに流される迎合タイプなんだ」っていうのがわかる。これは国政も相似形で、最近だと衆議院議長の細田博之さんが「統一教会との関連の動画が出回っている件」に対して記者会見もやらず、非公開で与野党の代表者を集めて説明をした。こんなことすらまともに答えない人が政策を語れるものかと。結果「リップサービスだった」とか言っているけど、それならほかでも適当なことを「リップサービス」で言ってるんじゃないかと思いますよね。
プチ鹿島:政治への怒りとかって、SNSでは罵倒合戦や誹謗中傷になっちゃう。でも僕らはやっぱりそうは言っても笑える、「おかしみ部分」を出していきたいんです。
ダースレイダー:僕らの発信を通じて「ここ、おかしいな」ということに、いろんな人が気づいてくれればいいな、という思いがあります。現状を変えるにはやっぱりそれをキャッチする裾野を広げる以外はないと思うんです。「別に誰も見てないし、適当にやってりゃいいや」と思っていた政治家に「あれ、なんか、最近みんな突っ込んでくるな?」と思わせたい。「何でこれにちゃんと答えないんですか」ってみんなが突っ込んでくるようになったら、彼らは適当な態度が取れなくなる。そうなることによって、ようやくちょっとずつ変わるかもしれない。一気に全部が変わる魔法の杖はない。一つひとつ、一人ひとりが少しずつやってくしかないですから。
──2人が政治や時事を語るとき参照しているのは、誰もがアクセスできる新聞や週刊誌だ。「週刊朝日」休刊への思いも語ってくれた。