
「危ない、止めて」
7月22日、福島県田村市都路地区の民家。そう声を上げたのは福島県警の捜査員。地中から1メートルを超えるような鉄製のガスボンベが掘り出された。トタン、電線、脚立、タイヤ、布などとんでもない量のガラクタが出てきた。
本誌2013年12月13日号は、東京電力福島第一原発事故で飛散した放射性物質の「デタラメ除染」ぶりを特報。都路地区の民家で除染作業をした際に、放射性物質を含んでいるとみられるガラクタなどを、許可なく庭に埋めて投棄した疑惑だ。
本誌記事で発覚から2年近くして、ようやく福島県警が重機を投入して、本格的な捜索を実施。本誌が報じた通り、大量のガラクタが山のように掘り出されたのだ。
22日の捜索では、ガラクタを集めては、計量して写真撮影を繰り返す。あまりに大量のガラクタに重機のオペレーターは、
「いくら掘っても出てくるよ」
とあきれ顔。
日没となり夜7時をすぎても作業は継続。最後に、穴を計測したところ、深さは2メートルを超え、長さ7メートル、幅3.8メートルという大きな穴に、1トン近いガラクタが埋まっていたことがわかった。この日立ち会っていた民家の所有者、Aさんは言う。