そして、2月15日に再度、申し入れをしてパトロールを強化してもらうよう要請したという。
2月16、17、20日の駐在所や洲本署とのやり取りを記したメモには次のように記されていた。
≪民事裁判が適切≫≪一般的に統合失調症など精神疾患があれば逮捕できない≫
≪Hに刺激を与えてないでしょうねと言われ、していないと答えた≫
同21日午後2時ごろ、周辺をウロウロしていたH容疑者に睨まれた恒子さんが恐ろしくなり、110番通報したときのメモにはこう記されていた。
≪Hに睨まれたくらいで通報しないでと言い残して、駐在所の警官は帰った≫
そして同22日には毅さんに対し、駐在所の警官がこう言ったという。
≪Hは先方さんの大事な息子。刺激しないで≫
Aさんはこう言う。
「被害者として不安なのに、刺激するなとH容疑者側の肩を持つようなことばかり、警官は言う。根本的な解決にも動く気配はなく、裁判だ、市役所になどとたらいまわしにするようなことばかりで、不安は日々募っていきました」
(今西憲之、本誌取材班=牧野めぐみ、小泉耕平)
※週刊朝日 2015年8月7日号より抜粋