シンガポール航空で提供される機内食(洋食)。ドンペリニヨンなどのシャンパンやワインとともに(撮影/写真部・松永卓也)
シンガポール航空で提供される機内食(洋食)。ドンペリニヨンなどのシャンパンやワインとともに(撮影/写真部・松永卓也)
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 一度は搭乗してみたい、国際線のファーストクラス。最上級の旅を演出するのが、機上で味わう食事だ。食材、調理、盛り付け、有名シェフの監修……。贅を尽くした“特別な機内食”を紹介する。

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◆シンガポール航空/ソースひとつにも“本国の味”を再現

 1998年9月、世界で初めて「スターシェフ」監修の機内食の提供を始めたシンガポール航空。それだけに機内食開発には力を注ぐ。気圧の関係で上空では味が薄く感じられるため、味付けは減圧室で研究する徹底ぶり。日本発なら14種類、シンガポール発なら60種類以上のメニューから好きなメイン料理を予約注文できる。

“本国の味”を追求し、サテーのソースは、シンガポールの野菜で作ったものを使用。ニンニクひとつ取っても、日本産とは味が異なるからだ。

 このメニューは、ファーストクラスよりさらに上の「スイート」(一部の機体のみ)でも楽しめる。

Menu
[カナッペ]サテー、タマネギ、キュウリ、スパイシーピーナッツソース パルマハムに根セロリのレムラード、オリーブ添え リークとポテトのスープ、パルマハムとアサツキ添え[サラダ]ロブスターソテーにロブスターソース添え、青豆入りサフランピラフ、セミドライベビートマト、アスパラガスとポロ葱[フィナーレ]エスプレッソパルフェにココナッツシャーベットなど3種 季節のフルーツ

◆日本航空/見た目にも心を配り 和食を世界に発信

 JALのファーストクラスの和食は、ミシュラン三つ星店「龍吟」の山本征治氏が監修。鰹のタタキのソースにいぶりがっこを入れることで藁焼き風味を添えたり、厚切り和牛フィレ肉を賀茂茄子と共にすき焼き風に仕立てるなど、随所に工夫が凝らされている。

 味だけでなく見た目についても、山本氏の流儀を機上で実現させている。とくに前菜「季節の小皿 五彩」は、盆の上の小皿の配置もしっかり決まっており、盛り付けにも「和食を世界に発信したい」という山本氏の強い思いが反映されている。

Menu
[季節の小皿 五彩]無花果胡麻和え、焼き茄子と穴子、厚焼き玉子、うにととうもろこし冷製茶碗蒸し、温かな煮鮑[お椀]車海老と蓮根の椀[海鮮]鰹のタタキと夏野菜、毛蟹とキャビア[台の物]厚切り和牛フィレ肉と賀茂茄子すき焼き夏仕立て[飯物]白ご飯(ちりめん山椒)[留め椀]味噌汁、香の物[甘味]マンゴーとハーブティーのカキ氷、六本木ぷりん すだち最中

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