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西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、スタイルを変えない西武の秋山翔吾選手の強さをこう分析する。
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西武の秋山の連続試合安打が31試合で止まった。でも歴代3位タイだよ。試合前練習から10台近いテレビカメラに囲まれていたという。中村、森、浅村らスター選手がそろう西武で、どちらかというと、注目されることが昨年までなかったと思う。だが、結果を出し続け、歴代に名を連ねる記録を残せば、注目されるし、これぞプロ野球選手というものを、この数カ月、特にこの1カ月で身に染みて感じたのではないかな。
7月14日の楽天戦(西武プリンスドーム)。安打記録の望みをかけた最終打席は四球で終わった。25試合を超えてからの6試合で6四球あった。彼が素晴らしかったのは、その期間も、自分が打てる球以外、ボール球に手を出さなかったことだ。
ここには賛否両論があるだろう。もっと自分を押し出していいとか、多少のボール球でもファンを喜ばせるために、プロなら手を出すべきだとか。でも「自信を持って四球を選べた。チームのために仕事ができてすがすがしい。打ちたい気持ちはあったけど自分勝手な打席にはしたくなかった」との言動は素晴らしい。穏やかで、優しくて、チームのためにと思える秋山らしい部分だし、それこそ、秋山がチームの中で考える「個」なのだ。最後までその姿勢を貫き通したことは称賛に値するよ。