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 安保法制をめぐって政治と縁遠い若い世代が声を上げている。アイドルグループ、制服向上委員会のメンバーは、自民党が彼女たちの歌へクレームを入れたことについて反論する。

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 安倍首相は、安保法案を成立させて歴史に名を刻みたいのだと思いますが、戦後70年も守られてきた平和な日本を、なぜ壊そうとするのか、全く理解できません。

 大勢の人が安保法制反対のデモに参加して反対の声を上げているのに、なぜ安倍首相は耳を傾けてくれないのですか。

 私たちは、6月13日に神奈川県大和市のイベントでライブをして、「自民党を倒しましょう」「諸悪の根源、自民党」というフレーズのある歌を歌いました。社会へのメッセージを込めた私たちの持ち歌を歌っただけですが、自民党市議から批判の声があって、問題視されてしまいました。

 民主党政権時代にも「悪魔 Noだっ! 民主党」という曲で、「野田はダメ枝野ダメ」などと歌っていましたが、問題にならなかった。民主党の枝野幸男幹事長は「ダメと歌われた枝野です」と言って笑ってくれたのに(笑)。自民党は器が小さいですよ。

 自民党や安倍首相に焦りがあるから、クレームをつけたり、安保法案の強行採決をしたりするのだと思います。採決直前には、石破茂地方創生相らが「国民の理解が進んだと言い切る自信はない」と発言しましたが、声が小さい。おかしいと思って主張したのか、安倍首相の後釜を狙ったパフォーマンスなのか、本心を疑ってしまいます。

 私たちは、社会へのメッセージを歌っているので批判されることが多く、正直に言うと怖いです。ですが、なにも主張しないと賛成と同じで、もっと危ないことが起きてしまう。

 安保法制や原発の問題は堅くて難しいと思われがちですが、私たちの歌を耳にすることで、考えたり行動したりするきっかけになれたらと思っています。政治は私たちの未来に関わることなので、自分たちの言葉で、これからも発信していきたいですね。

週刊朝日 2015年7月31日号