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 世界の工場から世界最大の市場へとなった中国。そんな発展する大国を横目に日本はどうなのか。堀江貴文氏は危機感を募らせる。

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 ジャック・マー率いるアリババ・グループが上場して巨額の資金調達をしたのは記憶に新しい。

 2000年にソフトバンクからの増資を受け入れて以来、中国のインターネットの発展に従って、アリババ・グループは企業間のECからタオバオという消費者向けECに加えて、アリペイというPayPalのような決済サービスもリリースした。

 中国のグレート・ファイアウォールという巨大な検閲装置の後押しがあって、アメリカ系企業が参入しにくい環境も手伝い、アリババは世界最大のECサービス企業へと成長した。ジャック・マーは元々、英語教師だったが、インターネットに出合って起業して十数年で世界有数の企業グループを作ったのだ。

 経済発展を遂げる中国の若者の心を刺激したのは間違いない。10億人以上の人口を抱える中国にはそれだけの優秀な人材が存在している。起業ブームが高まることで、これまでよりも多くの人材がさまざまな事業を起こしていくことだろう。

 世界最大の市場である中国は毛沢東時代の文化大革命の影響で経済発展が遅れてしまった。日中戦争が終わり、共産党と国民党との内戦が始まり、共産党が政権を握った。その後、毛沢東の愚策により長い間低迷を余儀なくされたが、とう(※)小平によって共産党一党独裁ながらも経済特区を作ったりして資本主義を導入。膨大な安い労働力を供給することによって「世界の工場」と呼ばれるまでになった。まずは製造業における格安の外注先として発展したわけだ。

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