
音大卒という経歴からか、役柄の影響か、「清楚でおしとやか」なイメージが強い。でも、長身でさっそうとポーズを決める様子は、クールでカッコいい。松下奈緒さん自身は自分を「30歳の女性の皮をかぶった少年」と称し、「子どもみたいなんです」と笑う。
意外に思ったが、話を聞くうちに納得した。8日にニューアルバムがリリース、11日からWOWOWで連続ドラマが、18日からはコンサートツアーが始まる。俳優業と音楽活動、どちらも第一線で活躍し続けるその原動力は、おそらく尽きることのない好奇心だ。
「いつかオーケストラも書いてみたいし、ジャズやアレンジもやってみたい。趣味の写真は8年以上やっていて、最近ギターも始めました。忙しくても全く苦にならないし、何でもやってみたいんです」
そんな松下さんがあこがれる女性は、「仕事ができる人、気遣いができる人、いろんなことに興味を持っている人」。それって、松下さんそのものでは? と聞くと、「そうなりたいから、ちょっとずつかじっているんです」と、大きな瞳を少し細めた。
※週刊朝日 2015年4月24日号