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世界をまたにかけるアーティストたちが、愛媛・道後温泉一帯を作品に変えているのだとか。4月10日にグランドオープンしたばかりの「道後オンセナート」、なんだか楽しげです!
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車と並走するレトロな路面電車。ショートパンツの若者が松山城を目指し、菅笠をくいとあげたお遍路さんの瞳は青い。
3千年の歴史があるとも言われる道後温泉の中心「道後温泉本館」が、木造三層楼の姿を現してから120年を迎えた。大還暦のお祝いは――最先端のアート。本館だけでなく、街中が多くの著名アーティストたちによる作品で埋め尽くされている。
通りを歩いて気付く屋外作品もあれば、ホテルの一室がまるごと作品になったものも。今後、公開予定のものもある。
客室は、お客がいてこそ完成するアート。見学もでき、泊まれば作家の細部へのこだわりも堪能できるうえ、普段は見つめるだけの作品に触れられる。ただし、来年の1月まで。パブリックアートは年内に終了するものもある。それが過ぎれば、きれいさっぱり元どおり。大規模なだけに惜しい気もするが、儚(はかな)いからこそいいのかもしれない。
※週刊朝日 2014年4月25日号