2014年は甲午(きのえうま)。文筆家の北原みのり氏は、48年前に生まれた年女、丙午(ひのえうま)の女性に今年は期待したいという。
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あけましておめでとうございます。午年ですね。子どもの頃から、干支を選べるのならば、トラかウマがいいなぁと思っていました。スタイリッシュで気高いイメージがあります。
私は戌年なんですが、私の母は干支に不思議なこだわりを持つ人で、「みのりちゃんは、100%イヌ」と自信を持って言われてきました。
母によれば、戌年生まれでも早生まれはイヌ度が薄く、むしろトリ。私のように11月生まれだと、お腹の中でイヌ度が熟成されるそうです。
ちなみに、今年48歳の女たちは丙午です。60年に一度巡ってくるという、「男を食い殺す」と言われた、あのウマです。
1989年に出生率が戦後最低になった時は「1.57ショック」と呼ばれたものですが、丙午年の1.58よりも下がったために、ショックが大きかったのです。昭和の人は、半ば本気で丙午を恐れていたのだと思われます。私の母のように、干支に意味を見いだす感性がまだあったのかも。
そうなると、丙午女性は、他の一般干支ピープルよりも、ずっと干支アイデンティティがあるのではないか。そしてまた、1966年生まれであることも、丙午アイデンティティを強めたのではないか。以下、私の仮説です。
たとえ丙午であっても子供を産む、という「近代的」な家庭に育ち、女の子にも高い教育を与えようとする両親に育てられた。しかも日本の経済成長と歩みを揃えるように成長し、バブル最高潮の時にちやほやされまくった若い女であった。受験の競争率が低く、人生を思い通りに進めてきた自信がある。均等法以降に加えバブル、前後の世代に比べて圧倒的に就職が有利だった。それ故、日本史上かつてないほど強く自己主張できる女が、他の世代に比べ突出して多い……のではないか?
ちなみに、芸能人だと安田成美さん、鈴木保奈美さん、キョンキョン、高貴なお方では紀子さまがいらっしゃいます。やはり意志が強い方が多そうな気配です。
そんな丙午の女性の活躍を、今年はいっそう期待したいです。
※週刊朝日 2014年1月17日号