ポーカーフェースの演技がウリだが、家庭ではそうもいかない? (c)朝日新聞社 @@写禁
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 個性派俳優の岸部一徳(66)が、飄々(ひょうひょう)とはしていられない事態に陥っている。

 最近では高視聴率ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)での好演も光るが、私生活では妻のA子さんが深刻なご近所トラブルを起こし、訴訟に発展。10月、A子さんに東京高裁から約23万円の賠償命令が下った。

 この事実は「女性セブン」(11月21日号)でも報じられたが、深刻さを増しているようだ。岸部夫妻と同じマンションに住む、原告のB子さんが語る。

「ある日、来客用の駐車場にA子さんの車が止めてあったので、それを動かしてもらおうとお願いしに行ったのが発端でした。それから嫌がらせが始まったのです。A子さんは私や家族に向かって『早くマンションを出て行け』などと繰り返し罵声(ばせい)を浴びせました。あまりにひどいので、話し合おうと運転中のA子さんに声をかけたら、なんと車を私にぶつけてきたのです」

 バンパーを両足に当てられたB子さんは民事訴訟を起こし、車を故意にぶつけたのか否かなどが争われた。一審はB子さんが勝訴。A子さんは控訴したが、東京高裁は今年10月にこれを棄却。判決が確定した。

 B子さんは夫の岸部にも憤る。「奥さんに注意してもらうように言うと『僕は仕事で忙しいから』と言って、スーッと逃げてしまうんです」。

 そもそも以前、岸部は家族でこのマンション近くの一軒家に住んでいた。約8年前、稽古場や衣装の保管場所にと、マンションを購入。5年くらい前から、妻と次女と、ここで生活するようになったという。

 だが岸部にとって、この暮らしは本意ではなかったのかもしれない。

「とにかく、よく夫婦げんかをしていました。一徳さんは奥さんに『このマンションはオレが休むために買ったんだ。なんで、お前がついてくるんだ。一人にさせてくれ』などと言っていた。すると奥さんが『一人にすると何するかわからないじゃない!』と叫ぶ。激しいけんかでした」(周辺住民)

 こうした生活に嫌気が差したのか。「2年ぐらい前から岸部さんの姿を見かけなくなった」と、複数のマンション住民が証言する。岸部の知人はこう語る。

「一徳さんは、娘さんのところへ行っているようです。マンションの部屋は狭いですし、いろんなことがありましたから……。奥さんとは会ってらっしゃるようですし、食事も一緒にしてらっしゃるようですよ」

 トラブルの真相を聞くため、岸部宅のインターホンを押すと、A子さんは、「ちょっとお話しすることないので」と言ったきり応答なし。

 岸部の所属事務所に裁判や別居、離婚の可能性について問い合わせると、「離婚は致しません。他の質問については、お答え致しません」と回答があった。別居については否定も肯定もしなかった。B子さんは言う。

「一徳さんは、いつ“暴走”するかわからない奥さんをほったらかしにしないでほしい」

 名脇役も、妻のご近所トラブルを抑える夫の「役まわり」は苦手なようだ。

週刊朝日 2013年12月6日号