10月、園遊会で天皇陛下に手紙を手渡したことが問題になった山本太郎参議院議員。芸能界時代のこともよく知るファッションデザイナーのドン小西が、山本議員のスーツ姿から園遊会の手紙問題の真意をこう考察する。
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芸能界にいたころから、パーティーなんかでよく顔を合わせたんだよ。それも大物のパーティーには必ずいたりする。自分の得にならない動きは絶対しないしっかり者のイメージしかないんだよね。感性と直感だけで生きてるあたしなんかとは、まったく逆のタイプだよ。
で、久々にこのスーツを見て思った。この人、変わってないよ。だって彼はそもそも、関西人らしいセクシーでドレッシーなファッションがお好み。ところが今じゃ誰が見ても議員みたいなこの紺スーツだろ。丈が今風だったりするアレンジはあるが、政界御用達の店で「議員スーツください!」って作らせたのがミエミエ。相変わらずのぬかりなさに感心しちゃったよ。
そう考えると園遊会での一件も、彼なりの思惑があったとしか思えない。え? いけないんですか?でやるタイプじゃないもんな。ま、当選したはいいけど、一人じゃ注目されやしない。騒動も見越して、勝負に出たってところじゃないかね。そりゃあ芸能界も政界も目立ったもん勝ちは同じだけどさ。芸能界メソッドをそのまま持ってきちゃ、イカンって!
※週刊朝日 2013年11月22日号