上戸彩には、どこか艶っぽさが出てきた。
最近、自身の明るくて元気なイメージとは離れた役を演じるのが楽しいのだと言う。
「しめしめ、って思いますね。心の中で、皆に早く見てほしい、『私、そんないい子ちゃんじゃないんだよ~』って。意外性を見せたいのかもしれない」
1983年放送のNHK連続テレビ小説「おしん」がこのほど映画化され、おしんの母を演じた。極寒の山形で川への入水シーンなど、女優として新境地を開いた、と言いたいところだが。
「この作品をやってよかったというのは、見た方の反応によってなので。いつもならツイッターとかで悪いことを書かれても平気で、逆に勉強になるので情報収集として見るのは好きなんです。でも、『おしん』は怖いですね」
不安げな表情も、すっかり大人の女優の顔でした。
※週刊朝日 2013年10月18日号
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