社会現象ともなった朝のNHKの連続テレビ小説「あまちゃん」。“怪作”とも言われたこの人気作に、9月30日から放送を開始した朝ドラは対抗できるのか? 芸能関係に詳しい記者たちはこう分析する。

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A(週刊誌芸能担当):ゴールデン帯のドラマはなかなか楽しめそうだけど、日本の朝はどうなる?

C(週刊テレビ誌記者):ここ数年の朝ドラは5~6年前に比べて好調続きだし、話題にもなるけど、「あまちゃん」は別格すぎた。どんなヒロインがあとに続いても、比較されてしまう。「ごちそうさん」で杏がどんなにいい演技をしても、あれこれ言われるだろうから、そこはかわいそうだね。

D(女性週刊誌記者):私はけっこうこの作品に期待していますよ。なんといっても料理の監修は映画「かもめ食堂」などでおなじみの飯島奈美さん。どんなおいしそうなごはんが画面に登場するのか本当に楽しみ。飯島ファンは必ず見るはずだし、女性の期待値は高いと思う。

B(月刊テレビ誌記者):NHK大阪発の朝ドラは、「カーネーション」「純と愛」と、ヒロインが咆哮(ほうこう)するにぎやかな作品が続いたけど、杏のキャラクターでは吠(ほ)えまくることはなさそう。

D:久々に家事をしながら、気楽に見られる古きよき時代の朝ドラが戻ってくるんじゃないかって、ちょっと期待しています。大阪発の作品は人情ものの良作も多いしね。

 

A:杏っていかにも育ちがよさそうだから、食べ方や所作がきれいだとかきっと言われて、お年寄り世代の受けがよさそうだよね。

D:おじいちゃん、おばあちゃん世代に受ける朝ドラは、内容について難しく考えずに見られるものだったりするからね。

A:「あまちゃん」は数十年に1度の快作であり怪作。見る側も、それをあまり引きずらないことが幸せにテレビを楽しむ秘訣なのかも。

週刊朝日 2013年10月11日号