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 現在13歳の米山維斗(ゆいと)は小6にして、ゲームを企画するケミストリー・クエスト株式会社を立ち上げて社長になった。

 幼稚園で宇宙に、小学生になると古生物学に興味を持ち、パソコンで何でも調べた。小3では英検2級を取り、化学の高校用参考書を読んだ。カードゲーム「ケミストリークエスト」を考え出したのもこのころだ。元素記号のカードを組み合わせて分子を作り、カードを取り合うというもの。パソコンで自作して友達と遊んだ。

 小4のときに全国模試で1位になった秀才である。中学受験の夏を“ケミクエ”の商品化に費やしたが、超難関中学に合格している。今年は“ケミクエ”のアプリを延べ8日間で自作して公開した。

 小学生社長と話題になり、ずいぶんもてはやされたが、本人は冷静に受けて止めていた。

「社長になっても自分は何も変わらないですから。会社作ったことも、多くの人にゲームで遊んでもらうことの過程なんで」

 今は素粒子のゲームを作っているところだ。将来は研究者になろうと決めている。

週刊朝日 2012年10月26日号

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