危険と隣り合わせのモータースポーツや競馬なども、死亡事故と無縁ではない。1994年のF1サンマリノ・グランプリで起こった王者アイルトン・セナの事故死は日本でも大きな話題となった。日本ではオートバイロードレースレーサーの加藤大治郎が、2003年にレース中に起きた事故で、26歳という若さで突然の死を遂げている。

 日本の中央競馬でも、1993年に岡潤一郎が落馬事故によって24歳の若さで亡くなるなど、これまでに20人近くが落馬事故で世を去った。

 アスリートに限らず、突然の訃報は何ともやりきれないもの。若くしての逝去ならばなおさらだろう。事故や病気を完ぺきに避けて生きることはだれであっても不可能。プロアスリートたちのスーパープレーを明日も変わらず見られる当たり前を、あらためて噛みしめたい。(文・杉山貴宏)