「医師は世間から見ればお金持ちですが、実際はお金にルーズな人も多く、家計が苦しいからと休日にアルバイトをしている人も珍しくありません。だからこそマネープランをしっかり立てる必要があります」
とはいうものの、医学部生時代に焦って投資を始める必要はないという。
「なぜなら、数十万円程度の少額で投資をしても意味がないからです。投資を始める場合は、最低500万円は必要。ただし、シミュレーションとして少額の投資を経験してみるのはいいでしょう。
時間のある医学部生におすすめしたいのは、経済学を学ぶこと。医学部生は経済学に疎い人が多く、『利回り』という言葉を理解している人すらほとんどいないのではないでしょうか。日本は金融教育後進国でマネーリテラシーも低い。これは投資家にとっては、勉強するほど有利な状況だということです。
この時期に、投資の元手となる500万円の準備も始めましょう。結婚、子どもの誕生、住宅購入といったライフイベントを考えると、子どもの教育費がかさむ前に一定のマネーフローを確保することが大切です」(ライター/上野裕子)