「3期生だと山下美月と与田祐希が、写真集が売れたりして知名度が上がってきています。ただ、与田さんに限って言えば、人気はあるもののキャラ的に単独エースやセンターという感じではない。今は過渡期なだけに若い世代を押し上げることで、グループの存続を図りたいところですが、現状だと世間が誰でも知っているようなヒット曲も乏しくて、昨年末の歌番組で披露されたのも過去曲ばかりという印象でした。『紅白歌合戦』でパフォーマンスをしたのも一昨年に発表した楽曲だったので、業界では微妙な視線が投げかけられているのは事実です」(同)
そこで、3期を追い上げる意味で4期生がプッシュされ始めており、まだ10代の遠藤さくらや賀喜遥香、筒井あやめあたりが中心になりつつあるという。「楽曲のカップリングで様子を見つつ、他メンバーの写真集の勢いを借りて露出を増やし、数字を持っている子を引き上げていく段階」(同)なんだとか。
ただし、テレビ業界はすでに乃木坂46以外のグループのほうに目が向いているとの声もある。
「プロデュースを手掛ける秋元康さんの気持ちが、完全に乃木坂46の一番新しい姉妹グループ・日向坂46のほうに移ってるんです。乃木坂46もまだ人気があるので使えるなら使いたいところですが、それよりも新しい日向坂46に早く乗っかりたいという雰囲気が業界内にありますね」(民放バラエティ番組ディレクター)
TVウォッチャーの中村裕一氏は、乃木坂46の今後についてこのように考察する。
「いわば清楚系アイドルの王道として長年トップに君臨してきたと思いますが、近年ではBiSHなど新しい勢力も台頭してきており、ファンの好みもよりニッチに、より細分化してきています。そんな状況の中、個々のメンバーの個性を生かした活動を後押ししつつ、グループとしてどう存在感を発揮し続けていくか、そのさじ加減は非常に難しい。ここまで大きくなると、マーケットに及ぼす影響も大きいので簡単に解散や活動休止をすることもできないので、しばらくはこのままの状態が続くのではないでしょうか」
ライバルはグループ内だけにあらず。坂道系やAKBグループだけでなく、ほかのアイドルも乱立する中で、次はどんな展開を見せていくのだろうか。(今市新之助)