11月22日の「いい夫婦の日」前後に、芸能人の結婚ラッシュが起こった。壇蜜、川村ゆきえ、有安杏果などが結婚を発表した。さらに、芸人の結婚も相次いでいた。メイプル超合金の安藤なつ、オードリーの若林正恭、イモトアヤコが立て続けに結婚を果たした。
中でも、世間で注目を集めたのがイモトの結婚だ。11月24日の「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)は、番組史上初の生放送で行われ、イモトと番組ディレクターの1人である石崎史郎との結婚が発表された。石崎Dは長年イモトと世界を飛び回ってロケを行い、苦楽を共にしてきた人物だ。
イモトは最初は石崎のことを憎んでいたが、登山ロケで彼が高山病でリタイアした際に底知れぬ不安を感じて、彼を密かに頼りにしていた自分の気持ちに気付いたのだという。この日の放送は22.3%という高視聴率を記録。出演者から視聴者まで日本中が祝福する一大イベントとなった。
女性芸人がテレビマンと結婚するというのは、過去にもいくつか例がある。代表的なところでは、上沼恵美子が関西テレビのディレクターだった男性と結婚している。また、山田邦子はテレビプロデューサーだった男性と結婚している。近年で最も有名なのは、森三中の大島美幸が放送作家の鈴木おさむと結婚したケースだ。いずれの場合も、最前線で仕事をバリバリこなすタイプの有能なテレビマンと結婚を果たしている。
なぜ女性芸人が生涯の伴侶としてテレビマンを選ぶのか。そこにはいくつかの理由がある。最大の理由は、女性芸人の仕事に対して十分な理解があるということだ。
テレビの仕事が中心の売れっ子の女性芸人は基本的に忙しいし、生活リズムも不規則なものとなる。夜遅くまで仕事があることも珍しくない。就業時間がはっきり定められている一般企業に勤めているような人には理解しがたいようなところもある。その点、テレビ業界にいる人間なら全く問題がない。テレビの仕事はそういうものだと初めから分かっているからだ。