女優・沢尻エリカ容疑者が16日、合成麻薬MDMAを所持したとして、警視庁組織犯罪対策部第5課に麻薬取締法違反の疑いで逮捕された。
警視庁によると同日朝8時ごろ、東京・目黒区の自宅で捜査員による検査が行われ、アクセサリーボックスの中から粉末状のMDMAが入った白色のカプセルが発見され、調べに対して沢尻容疑者は「私の物に間違いありません」と認め逮捕となった。
沢尻容疑者は逮捕前日に渋谷区内のクラブでのイベントを訪れていたが、一部報道では警視庁は違法薬物に関する情報提供をもとに約1ヵ月あまり前から水面下で内偵をはじめており、逮捕前日となった15日夜、前述の渋谷区内のクラブのイベントに参加するという情報を事前入手したことから翌16日の朝に自宅の捜索に踏み切ったという。
“後出しじゃんけん”的な物言いはあまり好きではないが、あえて記すると、今年の10月上旬あたりから、かねてから違法薬物関連の疑惑がある大物女性タレントが水面下で徹底マークされているという話を、日頃から情報源として懇意にしている複数の芸能事務所スタッフやテレビ局の情報番組スタッフ、捜査関係者から耳にしていた。
もちろん、当初の段階では内偵に動いているのが警視庁組対5課なのか、麻取なのか、そのターゲットが沢尻容疑者であるのかは定かではなかったが、その一方で取材や情報交換を重ねる中で、沢尻容疑者の名前が浮上していたのは事実だ。
もっとも、こちらにそうした情報が入ってくる時点で業界内ではそれなりに噂になっていたわけで、そのことはTBSが逮捕前夜の沢尻容疑者のプライベート映像をキャッチしていたことからも推察される。
■過去には複数の薬物報道も
沢尻容疑者といえば、「週刊文春」をはじめ、過去に複数のメディアで違法薬物関連の疑惑が取り沙汰されたこともあった。
とはいえ、近年はそうした過去のダークなイメージを払拭するかのように映画やドラマ、CMで活躍し、来年放送のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」でも主要キャストを演じるなど女優としてさらなる飛躍が期待されていたこのタイミングでの逮捕には、極私的な思いとしても考えさせられる部分がある。