4年前の再現……とは惜しくもならなかった。10月 20日、都内で行われたラグビーW杯の準々決勝。日本は3対26で南アフリカに敗れた。選手たちは試合後、悔しさから涙を流したが、史上初の決勝トーナメント進出は間違いなく称賛に値する快挙と言えるだろう。スタンドからは選手の健闘をたたえる拍手がおくられ、海外からも日本代表を絶賛する声があがっている。
ゲームは序盤から動いた。前半3分、南アフリカのマピンピに先制トライを決められ0対5。その後のコンバージョンキックは外したものの、ここから南アフリカの攻撃に押される時間が続く。だが、日本は粘り強い組織的なディフェンスで耐え続け、前半はこれ以上のトライを許さなかった。
その後、日本は前半19分、田村優がペナルティキックを決めて3点を返し、3-5。僅差で前半を折り返した。
ツイッター上では海外のサポーターから前半の日本代表の奮闘ぶりをたたえるツイートが殺到した。
「日本が南アフリカの攻撃をことごとく振り切っている!」(以下、AERA dot.編集部訳)
南アフリカのサポーターらしき人からは「日本の守りがすごい。このままだとこの試合、もうトライできないのでは」と焦りのツイートが投稿されていた。
南アフリカの選手が疲れた様子でロッカールームへ引き上げる様子を見て、「南アフリカの選手の顔をみろ。正直、日本の前半は勝利に値する」と評価するコメントもあった。
前半は攻勢に転じる場面もあった日本だが、後半は劣勢の時間帯が続いた。
後半3分、南アフリカにペナルティキックを決められて3-8と点差が開く。その後も猛攻を受け、2本のペナルティーキックを許すと、さらに2本のトライなどを決められ、後半に21失点。対して日本は得点できず、3-26で敗れた。
最後は力尽きた日本。だが、グループリーグでは4戦全勝し、大会前に世界ランク1位だったアイルランドからも勝利を収め、今大会で存在感を示した。