──吉本側から「今さらひっくりかえせない」という言葉があったようだが、吉本としてはどのような幕引きを考えていたのか?

藤原:当初、本人たちが言っていたこととはまったく逆の、「もらっていない」から「もらった」ということに変わったために慌てたというのが本当のところです。びっくりしたというか。幕引きというか、本当にまったく違うことになり、また結果が変わるということは、関係者の皆さんにもさらに迷惑をかけることになりますので、事実確認をしっかりしてから(発表しよう)ということになっておりました。隠ぺいするという感覚はなかったです。

岡本:その時は彼らも放送局を始めとする関係各所に「もらっていません」ということで(話していた)。厳重注意ということでずっと話をしてきて、それが突然「もらった」ということになり、それをひっくり返せないということとかではなく、もうこれどうするんだと。各所に「もらってません」と説明し、お詫びをしているなかで、「もらいました」と言われた衝撃が相当なものでしたので、それくらい現場を含めた我々がパニックになったということです。

──信頼関係は今後築いていけそうか?

岡本:彼らが「分かりました」と言ってもらえるようなことがあれば、それは全力で、彼らにどういう形で信頼関係を取り戻せるのかを聞きながら、一朝一夕にできるとは思いませんが、どういうところから積み重ねていけるのかを、話し合いの機会があるのであれば、全力でやれればという思いでいます。

──「分かった」というのは謝罪の言葉ということか?

岡本:いえ、面談のテーブルについてもらうということに理解をいただけるかということです。

──岡本社長から二人には、今どんな思いを伝えたい?

岡本:すごくつらい思いをさせてしまったということに対して、お詫びしなければいけないと思っています。

──8日にもらったことが分かってから、公表する24日までかなり時間が空いているが、なぜか?

岡本:すごい衝撃だったので。本当にもう一回改めて聞き直さなければいけない状況だったことに加え、また新たに7人の人間が増えた。本当に時間がかかってしまったということ。僕らとしては「もらっていない(と言われていた)のに、もらった(と言われた)」っていうことがありましたので、本当にもらったのかもらっていないのか、どれくらいもらったのかということは、何度も何度も聞き直すやりとりもある。さらに7人増えて11人ということにおいては、かなり時間がかかった、かつ金額も整合性がなかなかとれなかったこともあって、まずもらったということをきちんと全員が認識したところで、また発表させていただいたということです。

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