えっと、ようするに、「令和」というのは「安倍総理大臣が好きだったヤツ」ってことでいいんですよね。中国からのでなく、日本からのにしたんだぞ、僕が、と。だから、テレビに出まくって、はしゃぐぞ、と。
【写真】天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議に出席する宮崎さん
代替わりという時代の節目に、どういう人が総理大臣をしているか。決めたのは国民ってことになるのだよなー。うーん。とにかく2019年4月、日本には安倍晋三さんがいた。
そんなこんなで新元号が決定、翌日2日の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)で東京大学の本郷和人教授が解説をしていた。「元号に関する懇談会」のことを「壮大な忖度会議」と表現し、「令を漢和辞典で引けば、最初に出てくるのは『命ずる』ですよ」と言っていた。「安倍好み」感がビシビシ伝わる、名解説だった。
となると「令和」というのは、「命令するから、おまえら、なごんどけ」ってことよね、と理解。だとしたら、宮崎緑・千葉商科大学教授には、だいぶなごませていただいた。そう、「元号に関する懇談会」の映えあるメンバーである宮崎さんの着物の話だ。
勝負服な感じがすっごく伝わってきた。張り切って着ているぞ、と。先ほど「なごませていただいた」と書いたのは「和」という字に引っかけたのだが、本音を言うなら「脱力した」または「あんぐりと口が開いた」。そんなところだ。
えー、宮崎さんが思う「日本的なるもの」って、ああいうのなの? それで、ああいう衣装にしちゃったの?
と、注目したのは私だけ、なはずがない。予定より11分遅れた新元号の発表よりずっと早く、「宮崎緑氏の着物、SNSで話題に」と朝日新聞デジタルが報じていた。それによると宮崎さんは「本場大島紬大使」で、あの着物は白大島なのだそうだ。前日に「本場大島紬織物協同組合」の理事長に、「紬を着る」と連絡があったとも書いてあった。
黒い縁取りのある羽織については、組合の人の「画像からは詳しくわからない」というコメントが紹介されていた。珍しい、または突飛なデザインの羽織。そんな感じを婉曲に言ったのかと、勝手に想像した。