時代は「ベル」ではなく「アプリ」になったということか。
いまだ収拾がつかないアイドルグループ「NGT48」メンバーの山口真帆さんへの暴行事件。その再発防止策として、グループの運営会社AKSは全メンバーに防犯ベルを支給すると発表していたが、HKT48の指原莉乃さんは自身のTwitterで<防犯ベル、わたしは怖くて震えて、取り出すことさえできないと思う。。>と吐露。運営会社の対応に賛否の声が上がっている。
そんな中、にわかに注目が集まっているアプリがある。警視庁公認の防犯アプリ「Digi Police」だ。
2016年3月にリリースされたこのアプリ。スマートフォンで犯罪発生情報や不審者情報などがわかる機能が実装されているが、何より警視庁の“お墨付き”という安心感も強い。NGT48騒動のあとにSNS上で話題となり、インストール数が急増。17日時点で16万件になった。
さまざまな機能がある中でも「防犯ブザー」が便利だと話題になっている。
アプリ内の「防犯ブザー」をタップすると、登録したメールアドレスに位置情報が届く仕組み。たとえば、親族や知人などのメールアドレスを登録することによって、不測の事態が起きたときに、ブザーをタッチするだけで登録された人にお知らせメールが届くというわけだ。
いったい、どんなメールが届くのか。試しに記者が使用すると、ブザーを鳴らして約1分後にメールが届いた。
<このメールは警視庁犯罪抑止アプリより自動送信でお送りしています。只今、○○○○(設定した名前)さんが防犯ブザーを使用しました>
シンプルなメールの下部には<ブザー使用時の場所>としてグーグルマップのリンクも貼られている。クリックしてみると、現在地から徒歩13分ほど歩いたところを流れる「隅田川の上」にピンが表示された。残念ながらピンポイントで位置を特定するまではいかなかったが、万一の事態が起きた際に有力な手掛かりになりそうだ。アドレスは3人まで登録できる。
だが、SNS上では、すでに意外な使い方を提案する声もある。