『ロンハー』でも、開始当初は一般人の恋愛などを題材にした企画が行われていた。最近の『ロンハー』では、芸人などのタレントが主体の企画が中心になっていて、本来あった毒気が薄れていたのは事実である。夜11時台に移ることで、自由度が高まり、本来の持ち味だった過激な笑いを追求することができるようになるかもしれない。

 そもそも、ロンドンブーツ1号2号は、テレビに出てきた頃には何をしでかすか分からない危なっかしい魅力に満ちていた。今で言うと良識ある大人が眉をひそめるような過激な企画に挑戦するユーチューバーのような存在だったのだ。『ロンハー』がそのような「悪ふざけ推進番組」として復活することに期待したい。(ラリー遠田)

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