樹木希林さん(撮影/石田かおる)/内田裕也氏 (c)朝日新聞社
樹木希林さん(撮影/石田かおる)/内田裕也氏 (c)朝日新聞社
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西川きよし・ヘレン夫妻(c)朝日新聞社
西川きよし・ヘレン夫妻(c)朝日新聞社
中西正男(なかにし・まさお)/芸能記者。1974年、大阪府生まれ。立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当として、故桂米朝さんのインタビューなどお笑いを中心に取材にあたる。取材を通じて若手からベテランまで広く芸人との付き合いがある。2012年に同社を退社し、井上公造氏の事務所「KOZOクリエイターズ」に所属。「おはよう朝日です」(ABCテレビ)、「バイキング」(フジテレビ)などに出演中
中西正男(なかにし・まさお)/芸能記者。1974年、大阪府生まれ。立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当として、故桂米朝さんのインタビューなどお笑いを中心に取材にあたる。取材を通じて若手からベテランまで広く芸人との付き合いがある。2012年に同社を退社し、井上公造氏の事務所「KOZOクリエイターズ」に所属。「おはよう朝日です」(ABCテレビ)、「バイキング」(フジテレビ)などに出演中

 女優・樹木希林さんが亡くなった。まさにオンリーワンという言葉がしっくりくる存在でもあったが、とりわけ強くそれを印象付けたのが内田裕也氏との夫婦生活だ。

【写真】内田夫妻だけじゃない!特別な結びつきをもった夫婦といえば…

 1973年に結婚するも1年半で別居生活に入り、最後まで“つかず離れず”の状態が続いた。2人の関係性については多くのエピソードが語られてもいるが、個人的には3年前に内田氏にロングインタビューをした時の話が思い出される。

 66年に「ビートルズ」が来日した際、コンサートのオープニングアクトを担当したのが内田、尾藤イサオ両氏だった。73年に米ニューヨークのダコタ・アパートに雑誌のインタビューでオノ・ヨーコさんに会いに行った内田氏は、そこでジョン・レノン氏に会う。自分がオープニングアクトをしていたことを明かすと、すぐに意気投合した。それ以来、内田氏、ジョン、ヨーコ両氏の3人でよく飲みに行くようになったという。

「ジョンはオレにいろいろなものをくれた。シャツとか絵とか。もちろん、粗末にしてたわけじゃないんだけど、いきなりあんな最期が来るなんて思ってもないからさ、オレも酔っぱらっちゃうと人にプレゼントしてたわけよ。残念なことに手元には一つも残ってないと思っていたら、少し前に娘の也哉子から電話があって『一つ隠しておいたのがある』って。いや、よく隠してくれてたもんだよ。今となっちゃ、オレの超お宝だよ。ま『なんでも鑑定団』には出さねぇけどさ(笑)」

 上記の話を内田氏から聞いて原稿にまとめたのだが、後日、関係者がこっそりと耳打ちしてきた。

「アレを隠しておいたの、本当は希林さんなんですよ。裕也さんだったら、気前よく全部人にあげちゃって、後から後悔するというのが分かっていたんでしょう。どこまでも、うわてを行く人だと思います」

 20日、内田氏が書面でコメントを出した。希林さんの逝去から5日経ってのことだった。内田氏のマスコミ対応をしている担当者と話をした。

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心が震えた西川きよしさんの言葉